思い出に ~I continue loving you.~
夜10時30分。

みんなで電話が始まった。

なんとなくいつも通りには話せない。

告白を切り出すこともできない。

そんな時

ヤス「アヤネから拓に話があるんだってよ~」

レナ「あ!そういえばそうだった!」

(えっ!いきなり)

緊張しかない。なんて言えばいいんだろう。

「・・・」

かれこれ13分が経過した。

言わなきゃってわかってる。

けど・・・言えない・・・

なんて切り出せば・・・

レナ「ねえ、あやちゃん。言わなきゃどうにもならないんだよ? 頑張ろ!」

ヤス「そうだよ、頑張ろ」

応援してくれてる。

よし!言うしかない。

私『あの・・・拓??』

拓「ん? なに??」

私『住んでるとこ遠いね』

拓「そうだね。東京と広島だもんね」

こんなこと言いたいわけじゃないのに・・・

私『あの・・・私ね、拓のことが好きです。付き合ってください・・・?』

「・・・・・」

また沈黙。

あーーーやばい。これはダメなやつじゃん。

泣きそう。

ヤス「拓、返事は? 返事しろ」

拓「ここでするの? まぢで? ここでしなきゃダメ?」

ヤス「そうだよ!ここでするんだよー!お前がしなきゃ終わらないんだよー」

私『・・・いや・・・いいんだよ。ダメならダメで・・・」

拓「アヤ泣かないで?俺さっき うん って言ったよ?」

みんな沈黙。
 
拓「なんでみんな黙るの?」

ヤス「お前なぁ聞こえなかったんだよ!うん とか すん とかじゃなくてお願いしますとか言いなさい!」

拓「お願いします!!!」

レナ&ヤス「「おめでとう!」」

えっ!ほんとに!?

< 27 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop