リコリスの花
・・・言っちゃあ悪いがとっても、とっても、とってもウザすぎる奴だった。

なんつーかいちいち人のことを気にしちゃうタイプ?みたいな。



「五月蝿い。 どっかいけよ」



「いやいやー、なーんかあたし怪物さんと縁があるらしくってさぁ・・・ほら」



後を見ると点々と足跡の血がついている。



「これ、だったのか」



「は?」



「この町に点々と血の羅列がついていたんだ。 それを俺は調べようとしていたんだ」

< 112 / 125 >

この作品をシェア

pagetop