リコリスの花



コクリ



俺は頷いた。

「・・でも、ごめんね。 この街にはあたししか居ないのよ」

「!!!!!!!!!!!!!!!」

「驚くのね? まぁ、あなた、ううん。剣鞍 靖來の言う通りよ」(けんくら やすらい)

彼女は───俺が長い間探していた。



西條 瑠奈 本人だった。



そして、そいつはこの町の化け物だった。
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