語り屋の 語りたる 語り物
イーザと出会ったのはそれから間もなかったが、
ナムはイーザの眼をみて、直ぐに同じ類の人間だと理解した。
イーザもまた同じだった。
それから、自然とナムはイーザへとついていくこととなった。
行く道で、ナムはイーザが奴隷商人だと知り、
イーザも、その一帯の死体の山がナムの仕業だとわかり、彼が去勢され、散々弄ばれていたことも知ったが、
お互いがお互いを追及することは一切なかった。