溺愛されました
「な!?何言うてくれてんねん!!」
「そうね、いっそ、そうすれば??」
「それは好都合だ。そうしてください」
「お前ら!!寄ってたかって邪魔もんにすな!!」
泣きそうになる樹荏。
「では、丞さん、日を改めて!!お楽しみに!!」
女性はいそいそと帰っていった。
「待ってえな!!俺ホンマに見合いさせられるやんけ!!なあ、助けて咲希!!」
また泣き付く。
「…その件は、心配ないと思いますよ」
ついポロッと出てしまった諏訪。
浮いた話もない甥っ子を心配して様子を見に来た、といったところだろうと。