溺愛されました


「……私の負けやな」


「……いらないって、いってるでしょう??」


「貰ってよ。いい人やから」


そしていよいよ、コーチ同士の対戦が始まった。


「絶対、何がなんでも負けへんからな!!」


「臨むところですよ」


「諏訪さん、頑張って~」


キャーキャーと声援が飛ぶ。
加織やあいも含め、味方のはずの部員も全員、諏訪の応援だ。


完全なアウェイだ。


「くそ!!負けへんからな!!」


意気込みが半端ない。


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