溺愛されました
「じゃあ、咲希のご両親に判定してもらいますか??今日、お誕生日でしょう咲希?」
鳴瀬が思い付く。
「3人で咲希のお家に行くんです。お祝いするんですよね確か」
そういえば、この前のデートのときにそんな話をしていた。
「3人って、キミも入ってるのか?」
「もちろんです。一応現時点では彼氏ですから」
大人しい顔をして強気だ。案外天然なのかも知れなかった。
「……まあ、いいでしょう。どっち道ご両親にも久しぶりに挨拶したいし」
試合の片付けを済ませ、日が暮れる頃。諏訪は一旦、生徒を送り返して、車を返し、出直すことになった。