溺愛されました
「そろそろ寂しなってきた思って、サップラ~イズで呼んだんや」
ニヤニヤしながら、
「ウチの実家の都合もあって、大阪の学校に転勤になったって話。言うてなかったか??教員免許も持ってるやろお前」
「転勤?!」
「教員免許、持ってるんですか??コーチ」
「あれ?言うてなかったっけ」
「聞いてません!!」
「じゃあ、ずっといるんですか??コーチ」
「どこまでも一緒や!!喜べ!!」
「でも、それ電話でよかったんじゃあ…」
「そんな野暮なこと、俺がすると思うか??櫻も嬉しいやろこの方が。感動の再会やで」
「ど、どうでもいいですから!!そんな人…!!」
拗ねる咲希を思い切り抱き締める樹荏。
「ひ、ひざ、わらう…」
涙ぐむ2人。
「…バカ、最低、汗臭い…」
咲希も思い切り抱き締め返した。