無糖バニラ
あたしは、小嶋くんの言葉に目を丸くした。
そして、これ以上表情筋が変わってしまわないように、すぐに頬を両手で押さえた。
楽しそうな顔とは。
あたし、ものすごく笑ってたりしたのかな。
自覚なかった。
恥ずかしい……。
「あ……、飲み物さっさと買って戻んなきゃね。翼、女嫌いだから仁奈が気まずくなってるかも」
必要以上に早口で喋って、自販機を睨む。
プリンのはさすがにやめるべきかも。
じゃあ翼にはどれがいいかな。
自販機に真正面から向き合って、小嶋くんに背を向ける。
この場所は明るかったはずなのに、不意にフッと陰ってきた。
そして、これ以上表情筋が変わってしまわないように、すぐに頬を両手で押さえた。
楽しそうな顔とは。
あたし、ものすごく笑ってたりしたのかな。
自覚なかった。
恥ずかしい……。
「あ……、飲み物さっさと買って戻んなきゃね。翼、女嫌いだから仁奈が気まずくなってるかも」
必要以上に早口で喋って、自販機を睨む。
プリンのはさすがにやめるべきかも。
じゃあ翼にはどれがいいかな。
自販機に真正面から向き合って、小嶋くんに背を向ける。
この場所は明るかったはずなのに、不意にフッと陰ってきた。