無糖バニラ
「大丈夫?なんか調子悪い?」
「ううん、そんなことないよ。朝ってそんなに得意じゃないからかな……」
妙に胸の音が騒がしいけど、笑顔で話しかけてくれたことにホッとする。
小嶋くんは苦笑して、
「ごめん、付き合ってるフリだってことは一応分かってんだけどさ、あんまり元気のない顔されると、周りに怪しまれるよ」
「えっ!」
自分では普通にしていたつもりだったのに、そんな指摘を受けて、あたしは自分の頬に手のひらを当てた。
表情筋……は、どうだろう。
さわっただけじゃ、全然分からない。
仁奈に言われたばかりのことが、まだ尾を引いているせいかな。
「ほら、翼もこっち見てる」
「ううん、そんなことないよ。朝ってそんなに得意じゃないからかな……」
妙に胸の音が騒がしいけど、笑顔で話しかけてくれたことにホッとする。
小嶋くんは苦笑して、
「ごめん、付き合ってるフリだってことは一応分かってんだけどさ、あんまり元気のない顔されると、周りに怪しまれるよ」
「えっ!」
自分では普通にしていたつもりだったのに、そんな指摘を受けて、あたしは自分の頬に手のひらを当てた。
表情筋……は、どうだろう。
さわっただけじゃ、全然分からない。
仁奈に言われたばかりのことが、まだ尾を引いているせいかな。
「ほら、翼もこっち見てる」