無糖バニラ
「えっ!?」
翼ママが、あたしたちが隠れている姿に驚くけれど、涙目の切羽詰まった表情で首を振るあたしを見て、何か察したらしい。
「……すみません、お待たせしました」
何事も無かったように、代わりに会計を済ましてくれた。
「ありがとうございました」
翼ママの声と、扉が開く音で、緊張の時間が終わったことを知る。
「はぁー……」
やっと解放されて、床に座ったまま大きく息を吐いた。
く、苦しかった。
翼もめずらしくぐったりしているように見える。
「もう、どうしたの?ふたりとも。びっくりしたじゃない。もしかして、またあの子たちも翼のファン?」
「……知らね」
「全く、もう。あんたのこと、いい男に産みすぎたわね」
ふたりの会話に、あたしだけ追いつかない。
「また」って、言った?
翼ママが、あたしたちが隠れている姿に驚くけれど、涙目の切羽詰まった表情で首を振るあたしを見て、何か察したらしい。
「……すみません、お待たせしました」
何事も無かったように、代わりに会計を済ましてくれた。
「ありがとうございました」
翼ママの声と、扉が開く音で、緊張の時間が終わったことを知る。
「はぁー……」
やっと解放されて、床に座ったまま大きく息を吐いた。
く、苦しかった。
翼もめずらしくぐったりしているように見える。
「もう、どうしたの?ふたりとも。びっくりしたじゃない。もしかして、またあの子たちも翼のファン?」
「……知らね」
「全く、もう。あんたのこと、いい男に産みすぎたわね」
ふたりの会話に、あたしだけ追いつかない。
「また」って、言った?