無糖バニラ
周りに、同じ制服の高校生が増えてきた。
友達同士の他愛ない雑談が、あたしたちのことを噂しているように聞こえてしまう。
そんなはずない。
っていうか、もしそうだとしても、全然。うん。
ちょっとだけ、体は強ばるけど。
「あ、翼くんだ」
「一緒にいるの誰?」
遠くから聞こえた噂話に、反射的にその方向を見てしまう。
「今日もかっこいいよね~」
「こないださぁ、こっそり写メろうとしたんだけど、失敗して」
それ、犯罪だよ……。
隣の翼を見ると、先ほどよりも険しい顔をしているような……。
いつもこんな感じなんだろうな。
モテるのって、大変そう。
友達同士の他愛ない雑談が、あたしたちのことを噂しているように聞こえてしまう。
そんなはずない。
っていうか、もしそうだとしても、全然。うん。
ちょっとだけ、体は強ばるけど。
「あ、翼くんだ」
「一緒にいるの誰?」
遠くから聞こえた噂話に、反射的にその方向を見てしまう。
「今日もかっこいいよね~」
「こないださぁ、こっそり写メろうとしたんだけど、失敗して」
それ、犯罪だよ……。
隣の翼を見ると、先ほどよりも険しい顔をしているような……。
いつもこんな感じなんだろうな。
モテるのって、大変そう。