無糖バニラ
ろくな返しも出来ずにいたあたしを、小嶋くんは笑顔で許した。
「じゃあ……、突然ごめん。また明日、学校で」
「うん……」
小嶋くんは、走り去っていった。
後ろ姿が小さくなって、見えなくなるまで見送る。
あたし、今……告白された。
生まれて初めて。
ついさっきまで翼のことで頭がいっぱいだったのに、今ではもう、小嶋くんの笑顔が脳内でぐるぐる回っている。
返事、考えてって……、どうしたら――
「おい」
「ひゃあ!?」
「じゃあ……、突然ごめん。また明日、学校で」
「うん……」
小嶋くんは、走り去っていった。
後ろ姿が小さくなって、見えなくなるまで見送る。
あたし、今……告白された。
生まれて初めて。
ついさっきまで翼のことで頭がいっぱいだったのに、今ではもう、小嶋くんの笑顔が脳内でぐるぐる回っている。
返事、考えてって……、どうしたら――
「おい」
「ひゃあ!?」