クールな先輩への溺愛宣言!!
本当に、今日の僕は、ラッキーデーだ。


朝から先輩に会えただけじゃなく、一緒に登校出来た。



それだけじゃない。朝練だって、普段は当たらなかった的打ちが当たったり。



細かいことを言い出したらキリがないくらい本当に今日の僕はツイていた。



「こんな日もあるんだな」


「たまたまだろう」



お昼休み、お弁当を食べ終えた僕は、真司と二人、移動教室へと向かっていた。



この間は、先輩が移動教室だった。また、先輩に会えないかな。


なんてことを思いつつ、人に気づかれない程度に彼女を探してみる。


今日の僕なら、会えるかもしれない。



でも、僕が目にしたのは先輩が数名の女子の後ろを歩く姿。


前を歩く女子は先輩の友達とは到底思えない。


嫌な予感がした。


そういえば、昨日二人は別れたっていうことが噂になってるって真司が電話をくれた。



それ絡みなら尚更、あまりいい状況ではないかもしれない。


普段の僕なら、気にはしても、動けない。



自慢じゃないけど、僕は喧嘩も強くないし、高梨先輩みたいに何でもスマートに熟せるわけでもない。


身長だって、標準だし、特別なイケメンでもない。


だけど、僕が行かなきゃ誰が行くんだ。



今日、星占いを見ていて本当に良かった。


星占いに後押しされるなんて情けないけれど、それでも僕を動かす原動力には十分になってくれている。



「ごめん!ちょっと行ってくる!」
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