クールな先輩への溺愛宣言!!


*千尋side*



「あっ!せんぱ…」

「今急いでるから、またあとで!!」


和くんに呼び止められるのはこれで何回目だろう。

その度に私は適当な理由で断る。



もう、恭とは別れた。

恭に襲われた次の日に皆がざわざわしてて、理由を聞くと



『高梨 恭は彼女の伊吹 千尋の容姿が良いから付き合っていた!!

美人だからそばに置いていた、とのこと!!』


…と、書かれた紙が掲示板に貼られていたらしくて。

『こんな女、こっちから願い下げだっつーの!!』

って、フられちゃった。


でも、なぜか涙はでなくて。
悲しくもならなくて。


脳裏に浮かんだのはーー



『先輩っ』



ー 君でした。




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