クールな先輩への溺愛宣言!!
ーー
「ーぶきさ…」
「……」
「伊吹さーーん?」
ゆさゆさと肩を揺すられる。
「…えっ、あ、ゴメン…なに?」
「いや…特に用はないんだけど…。
もう放課後だよ?」
帰らなくていいの?
そう言われて周りを見ると、クラスの女の子と私以外はいなかった。
…私、寝てたんだ…。
「ありがとう、助かった」
「いいえ。じゃあ、またあした。」
そう言うと女の子は教室を出て行く。
私はその背中に手を降った
「…さて、帰るか……」
カバンを持って教室へ向かおうとするが、
……。
「…あっ」
忘れてた、私和くんを裏庭に呼び出したんだった…っ
最悪、自分から呼び出したのに…!
急いで教室を出て裏庭へと急ぐ。
「…和くんっ!!」
「あ、先輩!」
私が息を切らして裏庭に来た時には当然、和くんがいた。
ハァ、ハァ…と荒い息を整えるために膝に手をついていると和くんが口を開いた。
「先輩。実はね、僕も話があるんだ。」