クールな先輩への溺愛宣言！！

「えっと…」

「あっ、先輩が先で全然良いからね!?」

話ってなに？
そう言って小首をかしげる和くん。

「いや…そっちからでいいよ」

…告白するつもりだし、断られたら気まずくなるし…。

「え？いやいや、先輩が話しあって僕を呼んだんでしょ？

先輩からどうぞ」

「いやいやいや、和くんからどうぞ…」

「…フッ、じゃあ、僕から言わせてもらうね。」

手を口元に持って行って、そう笑った和くん。

「う、うん…」

それが凄く可愛く見えた私は重傷だ。

なんとなく恥ずかしくなって下を向いた。



「…えっとね、」


和くんが、口を開いたので視線を和くんの方を向いてみると


「…うん」


真剣な顔つきだったので思わず声が裏返ってしまった。


和くんは一度短く息を吐くとこちらへ顔を向けて行った。


「前も言ったけど俺、先輩が好きです。」


「…え？」

「先輩からしたら迷惑かもしれないけど、」

「え、ちょ」

「高梨先輩よりは幸せにする自信あります！
笑わせられる自信あります！！」

ぎゅっと目を瞑り、少し前かがみになりながら言った和くん。

方針状態の私。