クールな先輩への溺愛宣言!!




その後、すぐかな?



練習には全く来ないのに上手い人がいるって部活の友達に聞いたのは。




しかもその彼が先輩の彼氏だなんて。



信じたくなかったけど休日にデートしてるの見たことある人もいたりして本当なんだと噂は広まっていった。



せっかく話してもらえるまでにはお近付きになれたのに神様は意地悪だ。





高梨先輩は試合前の1週間だけ練習に来るけどそれ以外は全く来ない。




どうやら別の女の子と遊んでいるらしい。




顔は整っているし、背は高いし、手足も長く、おまけに弓道が上手いとなれば女の子がほっとかないのはわからないこともない。




でも千尋先輩は大丈夫なのか心配になる。





1度だけ聞いたことがある。




「先輩、大丈夫ですか?」、と。




そしたら先輩は一瞬悲しそうに目を伏せて微笑んでこう言った。




「慣れてるから、気にしないで。」




慣れてるから、ってその言葉が辛い。




僕ならって思ってしまう。





でも今の皆よりはお近付きになれてるこの状況を自分から壊したくなくて先輩後輩という関係を保ってる。






「もう告白してしまえば?」



「えっ?」



「告白して振られたらさすがのお前でも諦めがつくと思うし。」




「いきなり何言ってんの。」





突然の真司の言葉に動揺を隠せない。



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