クールな先輩への溺愛宣言!!
映画館を出た後、ファミレスで簡単に食事を済ませた。
そして僕達は猫カフェへとやって来た。
部屋の中を、たくさんの猫たちが自由に過ごしている。
寝ている猫もいれば、じゃれあってる猫もいる。
「こ、こんなに沢山猫がいるなんて・・・!」
お店に入るなり、先輩は早速猫に飛びつた。
先輩に撫でられてる猫を見ると、なんだか妬けてくる。
僕は置いてけぼりだ。
なんて思いつつ、僕も猫とのお戯れを堪能した。
「よしよ〜し。ねえ和くん、この猫和くんに似てない?」
「そうですか?」
「あ、でも、和くんはどちらかといえば犬の方が似てるかもね」
「先輩は猫に似てます。ほら、この黒猫とか」
目の青いすらりとした黒猫を指した。
「その子の方が私より断然可愛いわよ」
そんなことない。僕からしてみれば
「先輩の方が断然かわいいです」
「ぅ・・・和くんの馬鹿」
あ、先輩照れてる。
そんなところも可愛い。
今まで見せてくれることのなかった表情がどんどん見えてる。
「先輩、好きです」
「きゅ、急に何を言うのよ」
あ、また照れた。
そんな先輩の顔を見たくて、つい意地悪してしまう。
「先輩は僕のこと好きですか?」
「そんなの・・・好きに決まってるじゃない」
「へへ、良かった」
「えい」
へへっと笑っていると、先輩が猫の手を操って、肉球を僕の頬に押し当てた。
「仕返しだいっ」
本当、可愛いなぁ先輩は。
肉球でぐりぐりされながらも、僕の表情は完全に緩んでいた。