君の騎士は俺だけだ[二重人格編]
葵side

飛鳥が最近私を避けるようになった。

避けられるとなんだか胸がいたくなる。

『明日菜、飛鳥が最近私を避けるわよね?
なんか理由知らない?』

明日菜にそう聞くと、明日菜は衝撃な言葉を口にする。


『あー、その事?あんた聞いてないの?飛鳥彼女できたみたいよ?』

え、あの飛鳥に彼女⁉︎


嘘でしょ⁉︎


涙が溢れてくる。


からかっていたのは、この胸の高鳴りを飛鳥に聞かれるのが怖かったからなのに。好きな気持ちが、ばれないようにしてたのに。

明日菜が話かけてきて、
『あんたまさか、飛鳥の事、好きだったの?』
と聞いてきた。
コクンとうなずく。


その時だった。

聞き覚えのない話し方。

『おう、葵おはよっ』

間違いなく、飛鳥の声なのに、しゃべり方が。

『あ、おはよっ』

久しぶりに話しかけて来たと思ったら、何、その話し方。

オラオラ系になった。

『あ、そーだ。葵。なんか、恐ろしい事になったら真っ先に俺を頼れよっ?』

なんかときめいてしまった。


しかし、放課後恐ろしい事がほんとうに起きる。

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