ガーディアンズッ☆彡


……あたし、完全に日向のママだな。


そう思って、ふと日向の親はどうしたんだろうという疑問が脳裏を過ぎる。


まだ親離れするには早すぎるよね?



「ねえ、日向? ママとパパは?」


「……? ……まま?」



こちらを見上げて、きょとんと首を傾ける日向。



「……ぼく、まま……?」



言葉の意味が分かっていないのか、日向はうーん……と考えるように唸ってから、ひょいっと椅子から飛び降りた。


あっ、まだ乾いてないのに……!



「カノカ。まま?」


「えっ!? あたし!?」



あたしは日向のママじゃないよ!


確かにこの状況はママっぽいけど!


なんだかとつぜん『ママ』という響きに妙なこそばゆさを覚え、慌ててドライヤーの電源を切ると『抱っこ』とせがむ日向を抱き上げた。
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