ガーディアンズッ☆彡


不審に思いつつ、日向を地面に下ろす。


最後まで乾かしきれなかった髪はまだ若干湿っていて、なんとなく手で触れてしまう。


最近ちょっと髪が伸びたかもしれない。


たしかこの孤島にも美容院はあるとの話だったけれど、いったいどこにあるんだろうか。



「ねえ、ここって……」


「っ……いいからお前、喋んなっ!」


「は!?」



ただ美容院の場所を尋ねようとしたあたしに、恭也が耳を真っ赤にさせながら鋭い眼差しを向けてくる。


なんでそんな目つき悪いんだ!


ていうか、喋んなとかひどくない!?



「カノちゃんの部屋着、超可愛いねっ! 僕そーいうの大好き〜っ!!」



柚くんは律くんに首根っこを捉えられながら、手足をバタバタさせる。


そこではたと、あたしは自分の格好を見下ろした。


お気に入りの部屋着は、高級シルクで作られたパステルピンクのパーカーに、同じ生地のショートパンツだ。


動きやすい上に肌心地も最高。


フードには小さな耳も付いていて、可愛さも申し分ない。


……でも、ちょっと露出度多かった?


確かに足は出ているものの、膝下はセットのレッグウォーマーで覆われているし個人的にはセーフ、なはずだったのだけど。
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