ガーディアンズッ☆彡
「これって」
「なんか超小型のPCなんだって。いつでもどこでも、これさえ持ってればオーケー的なハイテクなやつ!」
手のひらサイズのそれには、さすがのあたしも感心せざるを得なかった。
電源ボタンを押すと、二方向に肉眼では見えないくらいの小さな水の粒子が吹き出し壁を作る。
そこに光の反射を利用して、ディスプレイとキーボードを拡大表示させるという仕組みらしい。
こちらの動きを読み取って、キーボードも問題なく打てるというのだから驚きだ。
見た感じ、他の性能もぎゅうっと詰め込まれている。
明らかに最先端の技術の塊。
あたしはその画面を覗き込んで、それから体にしがみつく日向を見下ろした。
「……これ、日向が作ったんでしょ?」
ほぼ確信しながらそう尋ねると、肯定を示すようにへらりと柔い笑みが返ってきた。
あたしの言葉に、メンバーたちは驚いたように目を見開いて日向を見る。
どういうことだと顔を見合わせる彼らに先ほどの一部始終を話すと、さすがといったところか一度の説明でみんな納得してくれたようだった。