ガーディアンズッ☆彡


「……やっぱりあたし、1回戻ってガーディアンセットとか全部持ってくる。これ見てもしっくりこないし」


「じゃあ10分後、ミーティングルームな。すぐそこだから遠くないし、いいだろ?」



ユキちゃんの言葉にそれぞれが頷く。


相変わらずあたしにしがみついて『抱っこ』と視線で訴えてくる日向に、思わず苦笑い。


しかたないなぁ、と筋肉痛で悲鳴をあげている腕に鞭打ちながら抱きあげ、エレベーターを使って三階へ。


どうしても降りようとしない日向をなんとか背中に回し、クローゼットの中から真っ白なダンボールを取り出す。


これ?



「なんでさっき気づかなかったんだろ」



ダンボールのくせにやたらオシャレなアンティーク調の柄が施された箱の表面には、御丁寧にも"ガーディアンセット、姫咲花乃香様"と書かれていた。


蓋は厳重にガムテープで止められている。


しかも重い。


背中にしがみつく日向より重い気がするのは、なんでなんだろう。
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