ガーディアンズッ☆彡


「日向、歩こう?」


「……んん」



投げかけてみるも、お風呂あがりで眠たいのかいつにもまして日向の機嫌が悪いようだった。


泣きはしないものの、むっつり黙ったままイヤイヤと首を横に振って離れまいと足にしがみついてくる。


そりゃ、可愛い。可愛いけどっ……!



「日向、もう寝る?」


「……んん。いっしょ」



しばらくその場で立ち往生していると、やがて本格的なイヤイヤ攻撃がはじまった。


あたしはこれに弱い。


とてもとても、弱い。瞬殺だ。


……とはいえ今から一緒に寝るわけにも行かないので、とりあえず日向がくっついた足を引きずって部屋を出る。


いったい日向は、今までどう生活してきたんだろう。


もしかしたらこれまでこんな風に甘えられる人がいなくて、ずっと我慢していたのかもしれない。


その反動だとしたら、こうなるのも無理はない。


そもそも日向はまだ生まれてから5年の月日しか経っていなくて、まだまだ甘えたいさかりなはずなのだ。


そういうことも含めて説明書に載ってるのかな、なんて頭の隅っこで考えた。
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