ガーディアンズッ☆彡


「今の段階では“あくまで”資料上でしか、俺たちはこの学園のシステムを把握出来ない。けれどそれは、言葉通り“把握”しか出来てないんだ。俺たちはその戦闘性生活とやらを見たわけじゃないしな」



数拍置いて、あたしは頷いて返す。


たしかにその通りだ。


そのシステム上の有無は確認出来ても、これから戦うことになる生徒たちの技術や知識量という基本的なことをあたしたちはまだ把握していない。


けれどそれは、敵でなくても同じこと。


あたしたちは今ここにいるメンバー同士でさえ、誰がなにを得意として、どんな戦い方をするのか知らないのだ。


せいぜい今の段階で出来るのは、この手渡された書面上のルールをくまなく頭のなかに叩き込んでおくことくらい。


その上で起こりうる可能性を頭の中でシュミレーションし、いざその場面がきた時のために備える。


それくらいしか、いまのあたしたちに出来ることはない。

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