ガーディアンズッ☆彡


「構えちまうのも分からなくはない。だが、少なくとも俺らは敵にはなりゃしないんだ。そう怖い顔するな、姫ちゃん」


「っ……」



……バレてたんだ。


隠してたつもりだったのに。


ピンと糸が張ったように強ばっていた心をいとも簡単に見透かされ、居心地が悪くなったあたしは俯いて唇を引き結ぶ。



「リーダーだからって、俺たちは姫ちゃんに何もかも任せるつもりはないしな。もちろん日向のことだってそうだ。なあ、恭也」



突然水を向けられた恭也は「なんでこっちに話振ってくんだよ」と露骨に顔をゆがめて、ユキちゃんを睨みつける。


それからあたしの方をチラッと見て、彼は少し恥ずかしそうに顔を背けた。



「……お前とチビスケは、とりあえず他のメンバーで守んだろ」


「恭也……」


「ち、ちげぇからな! 勘違いすんなよ! べっ、別にお前のためとかじゃなくてっ……」


「わ、わかってるよ。ガーディアンとして舐めた顔されるのが嫌なんだよね。でもありがと、恭也」



まあ、ただ守られるだけのお荷物にはなりたくないけどね。


恭也の不器用な優しさがじわりと伝わってきて、あたしは頬を緩めた。


不思議と強ばっていた心もゆっくりと解けてゆく。
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