ガーディアンズッ☆彡
「そいつら、カノカが寝込んでる間に新しく組んだチームだろ」
「あぁ」
律くんが肯定するように軽く頷く。
「メンバーは?」
「桂成治と、鳴海佳紀。2人ともカリスマで……」
「おい律、説明しなくてもこいつは会ったことあんぞ。カノカも覚えてんだろ、あいつらのことは」
覚えていないわけがなかった。
名前を聞いただけで頭が痛くなってくる、あたしの中ではいわば『問題児』扱いだった彼ら。
いや、でも、なんかおかしくない?
だってあの二人は、いつもお互いを誰よりも敵視してぶつかりあっていたわけで。
「……どういう経緯?」
「さぁな」
「いちばん意外な組み合わせだよね。しかも、あの二人がそう簡単に受けてくれるとは思えないし……律くん、条件って?」
嫌な予感を感じながら尋ねると、律くんは一瞬言い淀んでから、一枚の紙を差し出してきた。
なになに?
「──ガーディアン祭にて、姫咲花乃香との対戦を確約……え?」
対戦を、確約?
「待って。そもそも、ガーディアン祭って、確かトーナメント戦だよね? 各3ブロックに分かれて、勝ち上がった3チームとあたしたちが戦うっていう……」
「あぁ。……まぁ正しくは、俺たちも2人ずつの3チームに分かれて、それぞれ相手をすることになる」
「つまり、あれだろ。この契約書は何がなんでもカノカと戦わせろってことだろ」
「そういうことだ」
そういうことなの? と眉間に皺を寄せ首をひねると、恭也と律くんは意味深な目配せをしあった。