ガーディアンズッ☆彡
「……まあ、こんな契約を交わすくらいだ。あいつらは、勝ち上がる自信があるんだろう」
「へえ……」
はかりかねて、曖昧な返事を返した。
────ガーディアン祭。
全校生徒が強制参加。
3ブロックにランダムに分けられ、トーナメント形で進行していく。
最終戦まで誰と当たるかわからない……そんな生徒たちにとってはシビアな環境下で行われる最重要行事。
最終的に勝ち上がってくるのは、各ブロック1チームだけ。
もちろん、そこまで勝ち上がるのは、容易な事じゃない。
……けれど、そんな生徒たちよりも過酷なのはあたしたち『ガーディアン』だ。
最終戦まで勝ち上がるほどの精鋭たち相手に、負けてはならないのだから。
「……じゃあ仮に、ギオンが最終まで勝ち上がってこれなければ、この契約は破棄ってことだよね」
「ああ」
それは、相手が誰であろうと同じ。
契約書を見つめて、小さく息を吐く。
顔をあげると恭也と律くんが真剣な面持ちで、あたしを見つめていた。