ガーディアンズッ☆彡
「ちょっとちょっと、そんな不安そうな顔しないでよ。あたしがギオンに負けるように見える?」
思わず噴き出してそう言うと、ふたりは戸惑ったように顔を見合わせた。
まぁ、そうだよね。
有栖川学園に入学してから、あたしはまだリーダーらしいことを、なにひとつ見せていない。
それどころか、ついこの間まで寝込んでたくらいだし。
でも……それでも負けられないんだ。
あたしはガーディアンのリーダーで、みんなの命を背負ってるんだから。
「大丈夫だって。あたし、これでも一応首席だからね? ふたりよりもずっと強いよ」
明るく、笑顔で。
茶化すようにそう言うと、やっとふたりの顔が緩んだ。
「で、律くん、もう一人っていうのは?」
空気が和らいだところで、ここぞとばかりに話をすり替える。
すると律くんは、手元の資料を一枚差し出してきた。
「……三年マスターコース所属の生徒」
顔写真の貼られた生徒の履歴書。
正直、名前と顔を見てもピンとくることはなかった。