ガーディアンズッ☆彡
「失礼します。ガーディアンの者ですが」
ついさきほどまで三年の授業が行われていた教室に足を踏み入れると、中にいた生徒たちがいっせいに振り返った。
途端に教室内がざわつく。
「お騒がせして申し訳ありません。少々人を捜しているのですが……」
一通り見回したけれど、目的の人物は見当たらなかった。
生徒たちもどうやら直接あたしと対話することが嫌なようで、誰も近寄ってこようとしない。
「え、なに、ガーディアンがきたってことは誰かなんかやらかしたの?」
「さぁ? うちのチームじゃないといいなぁ」
……こうなるのはわかってたけどね。
実際、この学園でなくても、取締役なんて嫌われて当然だ。
とくにあたしたちみたいな、一見同等なのに『特別』な存在は。
ため息をつきたくなるのを堪えて、あたしはいちばん近くにいた男子をつかまえて尋ねる。