ガーディアンズッ☆彡




結城先輩に連れてこられたのは、三年マスターコース専用の教室だった。



「この時間は誰も戻ってきぃひんから、安心してな」


「はぁ……」



そこらへんにかけてと言われたので、あたしは手近にあった椅子に腰掛ける。


結城先輩はあたしから少し離れた机に軽く腰を据えて、腕を組んだ。



「それにしても驚いたで。まさかホンマに対談が実現するなんて」


「交換条件ですから」


「そやけど、こんなふうにひとりでくるとは思わんかったわ。お嬢さんには、いつも誰かしらくっついとるイメージ。ほら、あのチビとかな」


「あぁ……日向も今日はいません。なにがあるかわからないので」



やたら気さくに話す彼に、どう対応したらいいのか迷って堅苦しく返していると、結城先輩は困ったように笑った。



「かったいなー。あれか? 関西弁は慣れへんか? ならなるべく標準語で話すさかい、もっと肩の力抜きや」


「あ……いえ、その」



関西人に耐性がないのは確かだけれど、あたしの調子が出ないのは、そういうことではなくて……。



「んじゃ、改めて自己紹介でもしよか!」



────たぶん、この人のせいだ。
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