ガーディアンズッ☆彡
「結城哲平、三年マスターコースの21歳。好きなものはカレーで嫌いなもんはピーマン。あとなんや、特技か?」
「も、もう十分です」
ていうか、この人の好き嫌いを知ったところであたしにはなんのメリットもない。
そもそも、大体のことは知ってるし。
自由奔放な結城先輩に飲まれそうになりながら、あたしは頭を抱えて「ええと」と切り出す。
「姫咲花乃香です。この度は、唐突な協力依頼をお受け頂きありがとうござ……」
「あー、そーいうのいいって。お礼言われるようなことでもないし。それより、その敬語どうにかならん?フツーに喋ってくれんと、なんか俺、砂吐きそう」
「砂を吐く……!?」
せっかくこっちが威勢を保とうと仕事モードでいるというのに、とことん崩しにかかってくるこの男。
かるいめまいを覚えながら、あたしは早々に諦めて深いため息をついた。
たしかにこういうタイプに堅苦しくいったところで、まともに話は出来ない。
砂を吐かれても困るし、本人がそういうんだから別に構わないよね。