ガーディアンズッ☆彡
「敬語をやめればいいのね?」
「結城先輩てのもな。哲平でいい」
「じゃあ哲平、さっそくだけど今回の対談を条件にした理由を教えて」
「なんや急にキリッとしたなぁ。やっぱそっちの方が話しやすいわ」
けらけらと楽しそうに笑う哲平に、またもや調子を崩されながらも、あたしはじっとその答えを待つ。
この理由を聞かない限り、気は抜けない。
スター狩りの協力者としてふさわしいかどうか、それを見極めないといけないんだから。
「んな怖い顔しなくても、俺はただ純粋にあんたと話してみたかっただけだよ」
「話して……?」
哲平はすこし照れくさそうに額を掻いた。
「ずっと前からな。でも、俺らみたいなフツーの生徒とガーディアンはなかなかそういう機会がない。せやから、今回のは千載一遇のチャンスだった」
「チャンスって……」
でも、言われてみればそうかもしれない。
あたしたちガーディアンは、学園内を見回りはしても、生徒たちと話すことはない。
生徒の上に立ち、監視して取り締まる。
そういう役目の立場ゆえに、するとしても、義務的な会話だけ。
特殊な学園だからこそ、それは仕方のないことなのかもしれないけれど。