ガーディアンズッ☆彡
「考えたことなかったかも」
「ん?」
「メンバー以外の人と話したり、とか。そもそもあたし達と話したいって思う人がいること自体びっくりだもん」
「あー、なるほどな。でもそれはちょっと違う。俺が話したいのは、あくまでお嬢さんだけだから」
え?と首を傾げると、哲平は「鈍いな」と苦笑した。
「俺はガーディアンとかそういうの関係なしに、お嬢さんに会いたかったんや」
「……えっと、どういうこと?」
それでもまだ意図が分からずにいると、哲平はすたすたとあたしに近づいて、すっと耳元に口を寄せた。
ぴくっ、と肩が揺れる。
「だーかーら、『男』として興味があったの。お嬢さんに一目惚れしちまってさ」
そこから落とされた爆弾発言に、全身の筋肉が硬直するのがわかった。
いつもなら反射的に距離をとるのにも関わらず、こんなそばに来るまで動かなかった自分に疑問を覚えながら、
「え……」
ただ、ほうけるしか出来ない。
ちょっと待って。
今、なんて言った?……ヒトメボレ?