ガーディアンズッ☆彡
「……ひと目見ただけで惚れることをヒトメボレっていうなら、あんたはあたしの顔を好きになったってこと?」
それが『男』としての興味に繋がったと?
一瞬だけ硬直した思考回路も、正常に戻ってくるなり、素直に拒否反応を示した。
容姿に惹かれて近づいてくる男をいちいち相手にするほど、あたしも暇じゃない。
そもそも、この男とはつい数分前に顔を合わせたばかりで、ひと目もなにもないのだ。
「顔ね、うん、顔も好きだけどな」
「なによ」
困ったように苦笑しながら、哲平は銀色のピアスがついた右の耳たぶをいじる。
それを目線だけで追いながら、不服極まりなく眉間にシワを寄せると、哲平は言いよどんで肩をすくめた。
「あかん。上手く伝えられへんわ」
「どうして突然関西弁に戻るわけ?」
「あー、癖や癖。お嬢さんもあんだろ? 身体に染み付いたもんが、ふとした時に無意識にこぼれでる的な」
なるほど、それなら分かる。
あたしもアメリカにいた頃の名残りで、無意識に英語で話しちゃったりするし。
……っていやいや、そうじゃなくて。