ガーディアンズッ☆彡
「僕たちは守る守るって言いながら、いつもカノちゃんに甘えてたんだよ。それ、ちゃんとわかってる?頭でっかちに突っ走ってないで、ちゃんと考えなよ。仮にもガーディアンなんだからさ」
僕にも僕で責任はあるけど。
気づいていた上で、なにも出来なかったから。
……なにをどうしたらいいのか、わからなかったから。
「──たしかに、柚の言う通りだな」
ユキちゃんが小さく口を開く。
もしかしたらユキちゃんだけは気づいていたかもしれない。
いつもお母さん的立場でメンバー全員のことを見守っていて、他ならぬカノちゃんのことも本当の妹のように可愛がっていたから。
「姫ちゃんは……なんだかいつも寂しそうだったよ。出逢った頃に比べたらずいぶん穏やかになったと思うが、それでもどこか一枚壁を作っていた」
うん、そう……壁。
薄いベールのようだけれど、決して破れない壁。