ガーディアンズッ☆彡


ただそれはあくまでマスターコースの話。


……あたしたちは、マスターコース兼ガーディアンであるわけで。



『ガーディアンは生徒会みたいなものだと思ってくれればいい』



というなっちゃんの言葉通り、あたしたちには〝生徒会〟としての仕事がある。


まず、この学園の教師は、基本的に授業以外のことには口を出さないというのがルールらしい。


すべての主軸は生徒。


そして今年からはガーディアンという絶対的な存在のもとで、生徒たちの戦闘性カリキュラムは進行していくことになる。


そのなかで年間行事の企画や進行など……さまざまな運営や管理をガーディアンは一任されているというのだ。


しかもこの有栖川……なにかとイベントが多く、さっきチラッと年間を通して見ただけで一同はげんなり。


正直、そんなことがまともに出来そうなのはユキちゃんだけだし。



「はぁぁぁ……」



無意識のうちに深いため息がこぼれでた。



「……カノカ?」



膝に乗っていた日向が『どうしたの?』とでも言いたげに、こちらを見上げた。


その無垢な瞳に苦笑しながら、あたしは日向を膝から下ろし、手を繋いでキッチンへ向かう。
< 75 / 428 >

この作品をシェア

pagetop