ガーディアンズッ☆彡
ただそれはあくまでマスターコースの話。
……あたしたちは、マスターコース兼ガーディアンであるわけで。
『ガーディアンは生徒会みたいなものだと思ってくれればいい』
というなっちゃんの言葉通り、あたしたちには〝生徒会〟としての仕事がある。
まず、この学園の教師は、基本的に授業以外のことには口を出さないというのがルールらしい。
すべての主軸は生徒。
そして今年からはガーディアンという絶対的な存在のもとで、生徒たちの戦闘性カリキュラムは進行していくことになる。
そのなかで年間行事の企画や進行など……さまざまな運営や管理をガーディアンは一任されているというのだ。
しかもこの有栖川……なにかとイベントが多く、さっきチラッと年間を通して見ただけで一同はげんなり。
正直、そんなことがまともに出来そうなのはユキちゃんだけだし。
「はぁぁぁ……」
無意識のうちに深いため息がこぼれでた。
「……カノカ?」
膝に乗っていた日向が『どうしたの?』とでも言いたげに、こちらを見上げた。
その無垢な瞳に苦笑しながら、あたしは日向を膝から下ろし、手を繋いでキッチンへ向かう。