ガーディアンズッ☆彡




────チンッ!



「……出来たかな?」



ミトンを手にはめて、そっとオーブンの中をのぞきこむあたしの足に日向がぎゅっと抱き着いてくる。



「……ぼくも」


「熱いから気をつけてね」



興味深々な日向を抱き上げてその中を見せてあげると、日向はきらきらと目を輝かせて小さい手で自分の頬を包みこんだ。


どうやら感動しているらしい。



「……カノカ、こえ、おいし?」


「うん、美味しいはずだよ」



まったくもう、なにこの天使。


あんまり可愛くて、ふふ、と頬が緩む。


焼きあがったアップルパイをオーブンの中から慎重に取り出すと、甘い香りが一気に部屋中に広がった。



「なに!? すっごい良い匂いするっ!」


「姫ちゃん、なに作ったんだ?」



甘い香りに誘われるように、すかさず食いついてきた柚くんとユキちゃん。


焼きあがったばかりの出来立てアップルパイを見せると、「おぉ!」と歓声があがった。
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