ガーディアンズッ☆彡


「さすがだな、姫咲。おみごと!」


「は?」



呆然とするあたしと生徒たちの沈黙を破るかのように、ひとりの男が拍手をしながら壇上にあがってくる。


おみごと、と言うわりには何食わぬ顔であたしの横まで歩いてきた彼は、頬をニッとあげて笑った。


ゾワ……ッ!


そのあまりに不自然な笑顔に全身に鳥肌がたつ。


……なにこの人、キモチワルイ。


顔に関しては少し強引な印象さえ抱かせる男前。


なのにあたしは、本能的に『この人の前で油断したら喰われる』と思った。


こういう勘は、案外なめちゃいけない。



「あなた……」



この顔には見覚えがあった。


そう……さっき行われたばかりの教師紹介で、良い意味でも悪い意味でも目立っていた人。



「はじめまして、だな。“ガーディアン”」



その時からこの教師らしからぬ雰囲気になにか妙なものを感じてはいた、けれど。
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