ガーディアンズッ☆彡
「あ、あたしは……」
「リーダー、だぁ? こいつが?」
あたしの声をさえぎり、ある意味気持ちを代用してくれた恭也は肩眉を挙げて不服そうにこちらを見た。
そんな恭也を横目に「まあさ」とサラッと言葉を発したのは柚くんだ。
「カノちゃんは首席だし、なにより僕らのお姫さまなんだからリーダーも最適なんじゃない?」
「姫ぇ?」
「別に恭ちゃんがカノちゃんを守る気がないなら僕が守るし、リーダーを認めないっていうならなっちゃんに抗議でもしてみれば?」
やっぱりこのふたり、そうとう相性が悪いかもしれない……。
恭也にだけはやたらトゲのある柚くんの言葉に、あたしはハラハラとしてしまう。
しかし当の恭也はなにも言い返すことなく、不機嫌そうに舌打ちをして顔を背けてしまった。
なんだろう、その微妙な反応は。
「まあ良いじゃないか、恭也。俺も姫ちゃんなら良いまとめ役になってくれると思うよ」
ユキちゃんは常に恭也のワンクッション役を徹底してくれるから助かる。
そういう意味でも、あたしはユキちゃんの方が断然まとめ役に向いてると思うのだけど、
ただでさえお母さん役として立場が確立されてしまっているから厳しいかもしれない。
これ以上、重荷を増やしてしまうのはさすがに気の毒だし。