ガーディアンズッ☆彡


「じゃあそれで決まりっ! ……ずっと黙ってるけど律もいいよね?」


「……あぁ」



結局、あたしがリーダーで決定してしまったらしい。


断ったところで受け入れてももらえなそうだし、そもそもマニュアルに書いてあるくらいだから、最初から決まっていたんだろう。


こうなったら、大人しく引き受けるしかない。


リーダーがなにをするのかはわからないけど、それならなおさらガーディアンをまとめる者として自覚がないといけないよね……。



「あたしがリーダーかあ……」



うーん、ちゃんと務まるのかな。


ちょっとした不安はあるものの、正直なところガーディアンのこと以外にもわからないことは山積みだし、そっちの不安の方が大きい。


あたしたちはこれから寮暮らしになるわけだけど、なにせ今朝この孤島に降り立ったばかりだから、寮どころか学園の外のことはなにもわからないのだ。


聞いたところ、この孤島は全体で約50万坪――某夢の国で例えれば三つ分以上の広さがあるらしい。


島内だけで十分暮らしていけるほど施設も揃っているし、衣食住に関しては保証されているから贅沢さえしなければ生きていけるのだとか。


そしてあたしたちはマスター寮に住むことになるという話だった。


マスター寮って……先輩もいるのかな?


それともここみたいに別々なのだろうか。
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