ガーディアンズッ☆彡
「────ガーディアン?」
……なにそれ?どういうこと?
この状況にはとても見合わない単語に、あたしは眉間にしわを寄せる。
「それにしてもよく気づいたなぁ。この水をかわせたヤツは歴代20人目だよ。まぁここの歴史も20年なんだけどな」
つまりこれは、ここの学園がはじまった当初からの恒例行事らしい。
首席への洗礼のつもりだろうか。
とはいえ、歴代の首席全員がこの水をかわしてるとは──さすがというか、なんというか。
はあ、と肺に溜まった空気を吐き出す。
状況を至極冷静に整理しながら、あたしはするどく先生を見据えた。
「どういうことか説明してください」
「おー、やっぱりこれぐらいじゃ天下のお姫さまは驚かないか。さっすが首席。侮れないねぇ」
「天下のお姫さま?」
なにそれ。
ここは戦国時代じゃないよ、先生。
またもや露骨に眉を寄せたあたしに、先生は苦笑する。
そして一瞬の隙をついて、あたしの手からマイクを抜き取った。