孤独少女~Kiss Me~
・私が嫁じゃ不服?
「あのー……」
「何や」
「表に、確か1年生の子がー……;;」
ある日の日曜日。
5月20日が誕生日だった私の誕生日会が開かれる。
朝からせっせと準備をしてくれる愛陽さんに対し、ソファーで横になり、お腹の上で陽妃ちゃんのお昼寝をさせてる喜多見。
私の隣に座る相田は、ブラインドの隙間から私の言う玄関前に居る1年生の子を確認してる。
ここは喜多見邸。
相田は「家、バレたんですね」と言って、玄関を指差す。
喜多見はやれやれと陽妃ちゃんを起こさないようにソファーに寝かせて、玄関へと行く。
私は女の子たちを発見した玄関近くにある脱衣所へと行き、翔希と覗き見る。
「何してんや」
「先生の家、やっぱここやったんかー!良かったね、リカ!」
3人居た内の、1人の子が喜多見狙いやったんか、赤い顔で頷いてる。
真っ赤に顔を染める純粋さはね、同じ女として可愛く思う。
でも、愛陽さんの見過ぎか、顔立ちは至って普通。
「うわー。ドンマイな顔やな;;」
「……否定は出来ねぇな」
…教師として、それはどうなん?;;