孤独少女~Kiss Me~
「“先生”って俺を慕ってくれたヤツらには申し訳ないが、俺はこのクラスの生徒と結婚する」



「「「『え……?;;』」」」



…ちょっ、ちょっと待ってや!;;



「け、“結婚”て……」



私の結婚について知る人物。

梢が怖ず怖ずと立ち上がり、私に振り返って来た。



「コブタなんか……?」



「コブタちゃうわ!9号のドレス着れたわ!……あっ;;」



「「「『――え゛ーーッ!?』」」」



悲鳴か雄叫びか。



「何や文句あんのか!」



「明日から、千葉は相田愛李になる。同窓会する時、名前間違えんなよ」



耳に塞ぎながら怒鳴る私を無視し、全体をわざわざ見渡しながら言う翔希。



「ねぇ、何て呼び合ってるん?」



「翔希」



「愛李」



「コブタでえーんか!」



「黙れ、梢!」



反射的に答えてしまった質問。

でも、梢にはちゃんと突っ込んだ。



「まぁ、おめでとう」



「ありがとう;;」



まともに話した事もない子に祝福され、私は苦笑いで頭を下げる。
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