孤独少女~Kiss Me~
「そんな事を言うたかて、あんたの初恋は陸やんか」



「そんな過去、とっくに忘れて相田の嫁ですが?(笑)」



「せいぜい離婚しんようにな?(笑)」



「するわけないやろ!」



「わからんやろ!!」



「私は翔希しか愛さない!」



「「「『ヒューッ!!』」」」



「あっちはどうだかわからんやん?」



「「「『…………;;』」」」



あー言えばこー言いやがって、この野郎!;;



「――離婚しねぇから、もう終わってえーか?」



翔希は気樽そうに時計を見上げると、退校時間まで後5分。

とりあえず中断し、梢は席に戻って荷物を纏めてる。

私も鞄を手に、席を立った。

良いのか悪いのか、翔希の隣に立たされて、1組から順に退校。



「愛李、ちょっと見てて!」



駆け寄って来た愛陽さんに、皇元君を抱かされた。

手を引かれてた陽妃ちゃんは、翔希と手を繋いでる。

オムツ換えなど、色々と手伝ってる為、皇元君は泣かずに私に抱かれて寝てるけど、何をするつもりか。

足元に置かれた抱っこ紐を取り、翔希に手伝って貰いながら肩に掛けて、愛陽さんを見守る。
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