プリズム!
実際、雅耶は自分のことを好きだと言ってくれた。
昔から、ずっと…。夏樹が事故で行方不明になってしまっても、その気持ちを変わらず想い続けていてくれた、と。
そして雅耶は、オレが冬樹を演じていることに途中で気付いても、そんなオレを認めてくれて…そして、いつだって守ってくれていた。
そんな雅耶に、オレは本当に感謝の気持ちしかなくて。
その優しさが嬉しくて、切なくて…。
この気持ちを何て言ったらいいのかは分からないけど、とにかく『大切』なのだと思っていた。
「オレ…雅耶のこと、好きだよ。すごく、大切だって思ってる…。でも、付き合うってどういうことなのかイマイチよく分からなくて…」
夏樹は自分の思うままを口にした。
すると、途端にツッコミが入る。
「…夏樹ちゃん、一人称が『オレ』に戻ってる…」
「あっ!違う!『ワタシ』だった…」
つい、これまでの癖が出てしまい慌てて訂正をする。
一生懸命『私』という言葉を頭に叩き込んでいる筈なのに、つい…ふとした拍子に、癖で『オレ』と言ってしまうのだ。
「…駄目だ、つい癖で…」
思わず頭を抱えている夏樹に、清香はクスッ…と笑みをこぼすと、「大丈夫。すぐ慣れるわよ」そう言って、慰めるように肩をポンポンと叩いてくれる。
昔から、ずっと…。夏樹が事故で行方不明になってしまっても、その気持ちを変わらず想い続けていてくれた、と。
そして雅耶は、オレが冬樹を演じていることに途中で気付いても、そんなオレを認めてくれて…そして、いつだって守ってくれていた。
そんな雅耶に、オレは本当に感謝の気持ちしかなくて。
その優しさが嬉しくて、切なくて…。
この気持ちを何て言ったらいいのかは分からないけど、とにかく『大切』なのだと思っていた。
「オレ…雅耶のこと、好きだよ。すごく、大切だって思ってる…。でも、付き合うってどういうことなのかイマイチよく分からなくて…」
夏樹は自分の思うままを口にした。
すると、途端にツッコミが入る。
「…夏樹ちゃん、一人称が『オレ』に戻ってる…」
「あっ!違う!『ワタシ』だった…」
つい、これまでの癖が出てしまい慌てて訂正をする。
一生懸命『私』という言葉を頭に叩き込んでいる筈なのに、つい…ふとした拍子に、癖で『オレ』と言ってしまうのだ。
「…駄目だ、つい癖で…」
思わず頭を抱えている夏樹に、清香はクスッ…と笑みをこぼすと、「大丈夫。すぐ慣れるわよ」そう言って、慰めるように肩をポンポンと叩いてくれる。