プリズム!
「………」
折角、清香先生が貸してくれた可愛いワンピース。
でも、こんなのを着ていたって自分は何も変わっていない。
何だか応援してくれている彼女に申し訳ない気持ちで一杯になった。
(こんな女の子、何処にいるんだよ…)
思わず泣きたくなる。
とりあえず、場所を移動しようと一歩足を踏み出し掛けた時。
「…いた…っ…」
右足首に激痛が走った。
どうやら、暴れた時に痛めてしまったらしい。
(捻ったかな…)
思いのほか強い痛みに、夏樹は何とか傍にある花壇までフラフラと足を引きずって歩いて行くと、そこに腰掛けた。
(どうしよう…)
痛む足をゆっくり動かしてみたり、そっと揉んでみたりしてみても、かなり痛みを伴って歩けそうもない。
夏樹は小さくため息を吐いた。
これでは、簡単には校舎の方へ戻れそうもない。
(自業自得…なんだよな…)
数人を相手にやり合うことなど珍しくはなかったが、何よりいつもと勝手が違ったのは服装だった。
スカート姿では、いつものように蹴りを繰り出すことが出来なかったのである。
折角、清香先生が貸してくれた可愛いワンピース。
でも、こんなのを着ていたって自分は何も変わっていない。
何だか応援してくれている彼女に申し訳ない気持ちで一杯になった。
(こんな女の子、何処にいるんだよ…)
思わず泣きたくなる。
とりあえず、場所を移動しようと一歩足を踏み出し掛けた時。
「…いた…っ…」
右足首に激痛が走った。
どうやら、暴れた時に痛めてしまったらしい。
(捻ったかな…)
思いのほか強い痛みに、夏樹は何とか傍にある花壇までフラフラと足を引きずって歩いて行くと、そこに腰掛けた。
(どうしよう…)
痛む足をゆっくり動かしてみたり、そっと揉んでみたりしてみても、かなり痛みを伴って歩けそうもない。
夏樹は小さくため息を吐いた。
これでは、簡単には校舎の方へ戻れそうもない。
(自業自得…なんだよな…)
数人を相手にやり合うことなど珍しくはなかったが、何よりいつもと勝手が違ったのは服装だった。
スカート姿では、いつものように蹴りを繰り出すことが出来なかったのである。