プリズム!
あれからそんなに月日が経過した訳ではないが、事件のことなど色々あって、なかなか二人で過ごす時間は無かったというのが現状で…。
当然二人きりになれば、自分はずっと好きだった夏樹を意識しないではいられないし、何よりこの家は今現在の『夏樹の部屋』なのだ。
実家の懐かしい冬樹と夏樹の子ども部屋へ行くのとは、意味合いが全然変わってくる。
(…と、思うんだけど…)
「…雅耶…?」
思わず黙り込んでしまっていた雅耶を不思議そうに見上げてくる夏樹に。
(こいつは、そんな意識なんかしてないんだろうな…)
無邪気なその幼馴染みに、雅耶は心の中で苦笑を浮かべた。
「そうだな…。清香姉に先を越されて悔しいし、お邪魔したい気もするんだけど…」
「え?清香先生?」
「でも、今日は急に来ちゃったし、悪いから止めておくかな」
(あんな制服を目の前にして、ムラムラ来ちゃっても困るし…。なんてな…)
そこは、とりあえず言わないでおくけど。
「…雅耶…?」
夏樹は言っている意味が分からないらしく、首を傾げている。
そんな様子に、雅耶は微笑みを浮かべると。
「今日は顔を見に来ただけだからさ。あと、これだな…」
そう言ってポケットから小さな包みを出すと、夏樹の目の前に掲げた。
当然二人きりになれば、自分はずっと好きだった夏樹を意識しないではいられないし、何よりこの家は今現在の『夏樹の部屋』なのだ。
実家の懐かしい冬樹と夏樹の子ども部屋へ行くのとは、意味合いが全然変わってくる。
(…と、思うんだけど…)
「…雅耶…?」
思わず黙り込んでしまっていた雅耶を不思議そうに見上げてくる夏樹に。
(こいつは、そんな意識なんかしてないんだろうな…)
無邪気なその幼馴染みに、雅耶は心の中で苦笑を浮かべた。
「そうだな…。清香姉に先を越されて悔しいし、お邪魔したい気もするんだけど…」
「え?清香先生?」
「でも、今日は急に来ちゃったし、悪いから止めておくかな」
(あんな制服を目の前にして、ムラムラ来ちゃっても困るし…。なんてな…)
そこは、とりあえず言わないでおくけど。
「…雅耶…?」
夏樹は言っている意味が分からないらしく、首を傾げている。
そんな様子に、雅耶は微笑みを浮かべると。
「今日は顔を見に来ただけだからさ。あと、これだな…」
そう言ってポケットから小さな包みを出すと、夏樹の目の前に掲げた。