プリズム!
だが…冬樹でいたかったという、夏樹。
その理由が…。
『ずっと雅耶の隣にいたかった』
『ずっと一緒に、笑っていたかった』
…というのは。
(ヤバイ…。すげー嬉しいんだけど…)
そんな雅耶の気持ちなど知る由もない夏樹は、泣きながら言葉を続けた。
「ふゆちゃんは…前を向いて、ちゃんと頑張ってるのに…っ…。…オレ、…っ…」
(そこでまた、罪悪感を感じてる訳か…)
雅耶は、そっと右手を夏樹の頬へと伸ばすと、ぼろぼろと零れてくる涙を親指で優しく拭った。
「なぁ…夏樹?そんなに自分ばっかりを責めるなよ。それにさ、別に『冬樹』じゃなくたっていいんじゃないか?今の…夏樹のままでずっと隣にいて、一緒に笑っていればいいじゃないか」
そんな、過去形なんかにして欲しくない。
今も、これからも…ずっとお前に隣で笑っていて欲しいと、そう思っているのに。
だが、夏樹は弱弱しく首を振った。
「だって…変われないんだっ…。折角、清香先生に服…借りたって…。こんな服着てたって、オレ…何も変わってないっ…」
そう言うと、ずっと大事そうに両手に握っていたものをそっと開いた。
(それは、俺があげた…)
夏樹の手の中にあったのは、あの…お揃いのマスコットだった。
その理由が…。
『ずっと雅耶の隣にいたかった』
『ずっと一緒に、笑っていたかった』
…というのは。
(ヤバイ…。すげー嬉しいんだけど…)
そんな雅耶の気持ちなど知る由もない夏樹は、泣きながら言葉を続けた。
「ふゆちゃんは…前を向いて、ちゃんと頑張ってるのに…っ…。…オレ、…っ…」
(そこでまた、罪悪感を感じてる訳か…)
雅耶は、そっと右手を夏樹の頬へと伸ばすと、ぼろぼろと零れてくる涙を親指で優しく拭った。
「なぁ…夏樹?そんなに自分ばっかりを責めるなよ。それにさ、別に『冬樹』じゃなくたっていいんじゃないか?今の…夏樹のままでずっと隣にいて、一緒に笑っていればいいじゃないか」
そんな、過去形なんかにして欲しくない。
今も、これからも…ずっとお前に隣で笑っていて欲しいと、そう思っているのに。
だが、夏樹は弱弱しく首を振った。
「だって…変われないんだっ…。折角、清香先生に服…借りたって…。こんな服着てたって、オレ…何も変わってないっ…」
そう言うと、ずっと大事そうに両手に握っていたものをそっと開いた。
(それは、俺があげた…)
夏樹の手の中にあったのは、あの…お揃いのマスコットだった。